Verbalセクションは留学生にとって最も難易度の高いセクション、
概要と特徴をつかみ効率よく対策を行うことが重要です。
Verbalセクション概要:
Verbal | 制限時間 | 30分×2回 (60分) |
問題数 | 20問×2回 (40問) | |
試験内容 | 出題形式は3タイプ Sentence Equivalence (適語選択問題 :約4問) Text Completion (文章穴埋め問題 :約6問) Reading Comprehension (長文読解 :約10問) |
Verbal セクションの特徴
Verbalセクションは語彙力と読解力を審査するセクションであり、スピーキング及びリスニング、そしてライティング能力は必要ありません。しかし基本的英語を母国語とするネイティブスピーカー用のテストであるため、非常に高度な単語力、そして読解力を必要とします。通常TOEFLで高得点を取得するための単語力は6000〜10000語と言われていますが、少なくてもそのくらいの単語力は最低必要とされます。
語彙力と読解力を審査するため、Verbalは3セクションに分かれています。Sentence Equivalence(適語選択問題)、Text Completion(文章穴埋め問題)、そしてReading
Comprehension(長文読解)の3セクションになります。
Sentence Equivalence(適語選択問題):
この問題は、与えられた1つの文章の中に1つ空欄があり、その空欄に当てはまる適切な単語を6つの選択肢の中から2つ選ぶ問題です。2つ選ぶというと少し難しい気もしますが、選んだ2つの単語を空欄に入れた際に文章が同じ意味になるようにする必要があるので、選択肢の中から類語のセットを探すという意味では、回答を導き出すヒントになる可能性もあります。問題集は20問中約4問程度で、1問1分程度で回答する必要があります。
Text Completion(文章穴埋め問題):
この問題は、与えられた1つの問題文の中に1〜3つの空欄があり、その空欄に当てはまる適切な単語を3〜5つの選択肢の中から1つ選ぶ問題です。Sentence
Equivalenceと非常に類似した問題と思われがちですが、Sentence Equivalenceは問題文が常に1つの文章なのに対して、Text
Completionは1〜5つの文章で構成された問題文が出題されます。そして空欄も1〜3つある場合があり、Sentence Equivalenceとは大きく異なります。
また回答を選ぶ選択肢も、空欄が1つの場合は5つ、空欄が2〜3つの場合は3つの選択肢が用意されています。通常20問中6問程度出題され、1〜2分程度で回答する必要があります。
Reading Comprehension(長文読解):
このセクションは、TOEFLやIELTSのリーディングセクションとは大きく異なります。長文読解力を測る問題だけでなく、論理的思考能力を測る問題も出題されるため、読解力があれば高得点が狙えるというセクションではないことを覚えておいて下さい。
もちろんネイティブスピーカー用のテストであるため、非常に高度な語彙力、読解力を要することはもとより、文章全体を理解したうえで論理的思考を駆使し回答を導き出す必要があります。問題は大きく訳分けて、文章の論証について問われる「論証分析能力と問う問題」と、文章の内容を問われる「読解能力を問う問題」に分けることができます。
なお 後者の読解力を負問う問題はTOEFL、IELTSで慣れていると思いますので、それほど新しい能力を試される訳ではありませんが、前者の「論証分析能力を当問題」はGREまたはGMAT独特の問題なので新たな対策を必要としています。ただ「論証分析能力」を問う問題は全体の2割程度なので、それほど気にせず、まずはTOEFLまたはIELTSで培ったリーディング力で対策できる「読解力を問う問題」を中心に対策していきましょう。
論証分析力を問う問題は通常50〜100語程度の非常に短い文章になります。そして読解力を問う問題は150語程度の文章問題と、450語程度のロングパッセージの文章問題が出題されます。TOEFLのリーディングセクションが700語程度なので、ロングパッセージといっても約半分程度の文章となります。ただ短いから簡単という訳ではなく、ネイティブスピーカーの国語能力を測るテストになりますので、日本のセンター試験レベルの現国のテストを英語で受けている感覚というと分かりやすいかもしれません。