GRE®テストは海外大学院留学に必要なテスト、
全てのスクールで要求されている訳ではないので事前に必ず確認しましょう 。
GREは海外の大学院へ進学を希望する際、出願時に要求されるテストです。基本的にはネイティブの学生用のテストですので、その難易度は非常に高いものになります。
ただGREは海外の全ての大学院で要求されているテストではありません。ヨーロッパの上位校と北米の大学院で要求されているテストです。そのためもし皆さんが大学院留学を目指している場合でも、GREは必ず必要なテストではないことを覚えておいて下さい。
では具体的にどういったスクールで要求されているテストなのでしょうか?
最上位校 | 上位校 | 中上位校 | 中堅校 | |
アメリカ・カナダ | 必須 | 必須 | 必須 | 必須 |
イギリス | 必須 | 場合による | 必要ない | 必要ない |
オーストラリア | 場合による | 必要ない | 必要ない | 必要ない |
一般的には以上になりますが、アメリカやカナダの上位校でも必要ない場合もありますし、イギリスの上位校でも要求される場合があります。これは学校単位ではなく、通常コース単位で決まっていますので、出願校の入学基準を注意深く確認する必要があります。
また、MBAやAccounting、Financeなどビジネススクールへの留学を希望されている方はGREではなく、GMATとというテストをGREの代わりに要求されることも特記しておきます。
【GMATテストについて】
GMAT対策研究所ホームページ→
海外大学院進学に必要なスコア
通常海外の大学院は入学試験などがなく、全て書類審査(稀にインタビューなどあり)で合否が決まります。
通常合否の判定基準になる内容は下記の4点です。
1、学歴:大学の専攻と成績
2、職歴:実務経験と伴う実績
3、出願書類:志望動機書、(研究実績)、履歴書、推薦状
4、各種テストスコア:TOEFL/IELTS、GRE/GMATなど
以上を複合的に加味し審査を行います。
以上の4点のどの項目が最も審査上重要視されるかは皆さんが出願する学校やコースによって異なりますので、一概には言えませんが、以上の中でも大学の成績とテストスコアは数字で表現出来る最も分かりやすい実績ですので審査上重要なファクターであることは言うまでもありません。
ただ重要なファクターの一部ではありますが、逆を言えば上記4つの項目の一つでしかないので、もしGREのスコアが芳しくない場合は他の要素で補うことも可能ですし、逆に他の要素が芳しくないようであればGREのスコアで補う必要があるということです。
また、GREのスコアはTOEFLやIELTSなどのように足切りスコアとしての役割ではなく、出願者の優越を見極めるスコアですので、足切るスコア(出願ミニマムスコア)は存在しません。
以上のようにGREは合否判定をする基準の一つの要素でしかないことを忘れないでください。
では以上を踏まえて海外の大学院で要求するスコアを念のため下記しておきました。
【GRE®テスト目標スコアについて】
最上位校 | 上位校 | 中上位校 | |
Verbal | 150 | 140 | 145 |
Quantitative | 165 | 160 | 155 |
GREテストは2011年8月に大幅なリニューアルを行い、新しいテストへと生まれ変わりました。
それに伴いテストのスコアの算出方法にも大きなリニューアルがあり、現在海外の大学院の合格者平均スコアは過去のスコア形式で発表されているため現在明確な情報を得るのが難しい状況です。過去のスコア形式ではVerbalとQuantitativeの合計スコアが重要視されていましたが、現在では各スコアを分けて審査の要素としている学校が多いようです。
以上のようにGREのスコアに関しては現在新しいテストが走り出したばかりですので、もうしばらく現状を見守っていく必要があります。そのため上記スコアはあくまで参考程度とお考え下さい。